動物園のにわか雨

あたたかいきみがことばをはなせたら。

臨港爆走記3

前の記事にて、16番の自由形小型気動車の車体更新をしました。

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(のっぺらぼうでは寂しいので、行き先の看板を付けてみました。)

 

ところで、手持ちの車両がこの1両だけでは物足らんので、顔を変えてもう1両作ることにしました。

 

[今回のコンセプト]

・顔は近鉄VVVF車ぽく近代的に

・側面も固定窓で近代的に

・屋根は同じ

・床下も同じ

・動力も同じ

 

要は、見た目だけちょこっと変わったマイナーチェンジ車です。

 

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ケント紙にけがいて、
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切り抜きまして、
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灯火と方向幕の穴をあけまして、
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手摺りを植えます。

(かけあし)

 

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屋根の配置はこんな感じね。
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クーラー類の足を嵌める穴をあけときます。
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箱にしてこんな感じです。
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現物合わせの折妻なのでオデコに隙間が。

ある程度紙で裏からフタをして、あとはパテで埋めてあげます。
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かけあしで塗装。
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床下機器はこんな感じかな。

前のと全く同じ並びにしてあります。

相変わらず不勉強なので、並びは適当です。

「とりあえずエンジンあればいいんでしょ」的な。

雰囲気です、雰囲気。
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床下を塗装、モーターと配線を組んでできあがり。

これで我が家の臨港線は2両体制となりました。

めでたしめでたし。

 

〜〜〜〜〜〜

 

連結器周りにジャンパ線やら何もなく寂しいところです。

ジャンパ線どころか連結器の胴受すらありません。

 

思案しているうちに…

 

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じゃじゃん!

 

天賞堂サンから、「譲渡車用スノープロウ」なるものが発売されました。

ヤッター。

早速買いに行きましたよ。

まだ塗装もしてませんので、装着はまだまだ先になりそうですがね。

冬は遠いし、まだいいじゃん!

ってことで。

臨港爆走記2

今年の春先、16.5mmゲージを嗜んでみたくて、このような単ころディーゼルカーを自作しました。

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酷い出来です。

本当は紀州鉄道のKR205が作りたかったものが、進めれば進めるほどかけはなれてゆき、結局自由形になってしまったものでした。

一応、前回の記事にへっぽこ製作記があります。

 

この車両ですが、大きな問題がありまして…。

1. 車体がいがみ、ねじれている。

2. 動力の挙動が悪い。

この2点から、結局あまり動かすことなく、眠っていたのでした。

そして今回、2点の改善を主目的として、単ころディーゼルを作り直すことにしました。

 

今回は実物の模倣は諦め、ハナから自由形です。

大方の市販パーツは前回のディーゼルから剥いてこれるので、予算的にも肩肘張らずにやります。

 

まず、動力の改良から。

前回の機構は、床板はホームセンター産のアガチス板にIMONギアのローギアモデル、台車枠は日光モデルのDT22、モーターは最初期の鉄コレ動力から剥いたもの、という陣容でした。

このメンツで低速が効かず、これは明らかにモーターが悪いと踏んで、モーターを交換することとしました。

新モーターは、最初期のカトーBトレ動力から剥いたものです。

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コイツです。
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組み込んだのは、こんな感じ。

(シリコンチューブを跨ぐウエイトは、曲線通過時に支障することから後で外しました。)

これで動力は安定しまして、低速もばっちり、Bトレモーターなかなかやるな、と感心したのでした。

 

下回りができたので、次は車体です。

前回のディーゼルは、両側面と屋根の3面を一体成型とし、これがねじれの一因だと判断しました。

よって今回はそれぞれの面をセパレートで作ります。

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(かけあし)

側面はごく普通の三セクディーゼルぽく。

前回はバス様の折れ戸と連続窓にしたので、車体強度が著しく下がったというのもあります。

屋根裏にも側面裏にも補強の角材をいっぱい入れました。

 

前面も窓は大きくなく、自分の好みも入れて…、ということで、折妻3枚窓に。

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なんか変…。
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エンドウ製103系ライトを調達し、おでこにつけました。

窓の位置を下げました。
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仮組み。
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車体がざっくりと形になりました。

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パテでおでこ始め接合部分を埋めて、
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サフを吹きました。

 

続いて塗装です。

どんな色にするか迷いましたが、ポーランドのEN57形電車を模倣することにしました。

マゾフシェ県鉄道の塗装、白と緑の塗り分けに倣います。

 

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白。
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裾と扉に黄色。
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上半身の緑。

GMカラーのウグイス色を使いましたら、くすんだ色になりました。
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屋根の灰色と窓サッシ、ドアレールの銀を塗り、アンテナ、ワイパー、ライトを装着。

概ね形が出来ました。

 

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クーラー、ダクト、ベンチレーターを載せ、窓ガラスを貼って、ひとまず完成としました。

連結器はKDカプラーをおごってみました。

 

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我が家に16.5mmのエンドレスがないため、ひたすら往復運転をしています。

今回はちゃんと動くので、なかなか楽しんでいます。

 

ジャンパ栓やら配管やら、連結器周りやらと色々付け足すところは多々ありましょうが、まあ、それは追々、ということで。

臨港爆走記

1. はじめに

私が鉄道模型を始めて二十数年間、鉄道模型イコールNゲージという世界でやってまいりました。

それが一昨年あたりでしょうか、9mmナローの世界に足を踏み入れました。鉄道コレクションの猫屋線シリーズが始まったときです。初めての1/80でした。

こうなれば次は16.5mmゲージです。この度ついに16.5mmの世界にも足を踏み入れてしまいました。

この記事は、我が家で初めて「大きい車両」が竣工したことを報告するものであります。

 

2. 車両の選定

16.5mmゲージ(以下「16番」と呼称します。縮尺1/80によるものです。)の車両を手に入れるにあたり、記念すべき最初の車両は何にするか考えることとなりました。

考慮する点は3つ、走らせるスペース、今の自分の趣味趣向、対象に多少の馴染みはあるもの、です。

一つ、家は広くありません。単行で、なるべく小さい車両がよいでしょう。

二つ、先日富山のキハ120に乗ったので、気動車がよいでしょう。気動車ならば全長16mや18mの車両が豊富にあります。

三つ、じゃあキハ120でいいんでは?というところで踏みとどまって、どうせなら既製品でキットが出ていない車両をフルスクラッチで、となりました。無謀です。ぱっと思い浮かんだのが信楽高原鉄道紀州鉄道のKR205。紀州鉄道には昔何回か乗りに行きました。紀伊御坊駅の駅員さんに優しくしてもらい、古い入場券を頂いた憶えがあります。KR205を作りましょう。

 

3. 製作開始〜方針転換

そうと決まれば材料調達です。鉄道模型は紙で作れると聞きました。よって軽い気持ちでケント紙を買ってきました。

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罫書きます。
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切り出します。
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顔を作ります。
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大まかな形はできました。

ここまではよかった。

しかしここで落とし穴。

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寸法が合いません。前面の後退角がヒジョーーーに大きくなってしまいました。

こまった!これじゃ紀州鉄道にならん!

早くも自由形への転換を決めたのでした。

 

4. 架空臨港鉄道

自由形となり果てましたが、いちおう紀州鉄道に敬意を表して、臨港鉄道とします。

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ハコにします。
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サーフェイサーを吹き、
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オデコをパテで埋めます。

ついで前照灯の穴を開け。

ここまでの材料は紙ですので、安く上がっています。

しかし、安上がりもここまでです。

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色を塗りました。

この時点ではまだ非冷房。ベンチレーターはKATOのキハ110用です。

ついでにトレジャータウンの前照灯と尾灯、それと無線アンテナも付けました。各1千円ほど。計5千円。うへ。

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ついでMAXモデルのクーラーとダクト。

値段はもう忘れました。

エンドウのワイパーは300円。

これで車体はひとまずおわり。

紙の性質を理解しておらず、反りが出て車体は歪んでしまいました。仕方ない、もう修正はきかぬ。

 

5. 下回り

動力は床下伝達としました。

パワートラックも考えましたが、線路の歪みに弱いとか、スローがきかんとか、あまり良い話を聞かんのでやめました。天賞堂のコアレスパワートラックが出たところですけれどね。

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モーターは鉄コレ第一弾と同時に出た15m級動力からひん剥いたもの。

台車は日光モデルのDT22、IMONギアでの片台車駆動です。
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床下機器はエンドウのキハ30用。

16m級ですので全部は収まりきらず。

連結器はカツミのダミーカプラーにしました。

連結相手は当分おりません。
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サフを吹いて…、
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黒を吹いて配線。動きます。
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ウラはこんな感じのところ、
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IMONギア用のウエイトを設置。

モーターも接着剤で直付けです。

充分でしょう。

 

6. 完成

懸案であった下回りが完成し、車体をくっつけ完成です。

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しかしまたこまった、車体と下回りを両面テープでくっつけてしまったので、もう分解はできません。

分解の際には、同時に廃車となることでしょう。

 

こうして、我が家の臨港鉄道が開業しました。

自作(改造)ロッドについて。

本日は大晦日で、はや一年が終わろうとしていますが…。

 

今年、初めて釣竿を自作(というか改造)しました。

「原付で手軽く持ち運びできて、小魚釣って楽しいテレスコベイトロッドが欲しい」という考えからです。

「テイルウォークのトラウティアでも買えばいいじゃん」という声もありましょう。

それはその通りなんですが…。

 

こんな感じです。

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テレスコベイトロッド「河州」。

 

元の竿はティムコの「幸釣 四五六」。

延べ竿にしては硬く先調子、カーボン含有率も7割五分で丁度よさげ、ルアーロッド としての資質ありと見ました。

これにジャストエースから出ているグリップキットと安波止竿から捻出したガイドを装着、トップガイドは別に買いました。

全長5フィートくらい、仕舞1フィートくらいです。

 

ホンマは「そこらの川でルアーでカワムツ釣る竿」のつもりですが、恥ずかしいてよう言わんので、周りには「武庫川でルアーでハゼ釣る竿」と言っています。

ところがこの竿ではカワムツはおろかハゼも釣ったことがありません。

他は概ね何でも釣れます。

 

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F県O漁港にて小ガシラ。


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K府Oダムにてブラックバスブルーギル


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H県でブラックバス


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これもOダム。


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S県S川でブルーギル

 

トップの虫ルアー(レーベルクリックホッパーやティムコタイニーシケイダー等)を使うのに丁度よいのです。

小刻みなアクションがつけやすいため。

その代わり感度はもう一つ、スプーンなんかには向いてないと思います。

つまりカワムツやハゼ向きではありません、残念。

 

ガイド回りをもう少しきっちりした2本目を作ろうとも思いましたが、もう少し性能を精査してからにしようかと。

 

リールを載せるとカッコええと思います。

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アブ モラムSX1600ウルトラマグ
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シマノ カルカッタコンクエストBFS

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五十鈴 520キメラ

 

リールがカッコいいだけなんでは、という声もよく聞かれます。

廃車体を利用して16m級単行電車をつくる。

お久しぶりでございます。

最近、滋賀の日野あたりに行く用事がありまして、当地に行きますと近江鉄道の線路近くでありまして、「昔乗ったなあ」などと思ったのであります。

近江鉄道といえば、220形という単車がありまして、最近、某メーカーからNゲージの車体キットが出ているのを知りました。

 

おっ、と思いまして、買うか迷いましたが、踏み止まりました。

が、あれは様々の素材を切った貼ったで作ったものですから、同じくやってみようということで…。

 

テーマは、

廃車体利用、16m級単行電車

であります。

 

昔(今もあるか知りませんが)、グリーンマックスから阪急電車の塗装済みキットが出ていました。

当時中学生くらいでしたかね、私も持ってたんですが、何故か車体長が短いやら動力がだめやらいろいろ問題がありまして、我が家では廃車となりました。

これを使うことにしました。

 

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顔を確保。

8000/8300系ですね。

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寸法が調整しやすかったので、胴体は中間車から供出。

乗務員扉と客用扉の間が間延びしてますが、これを縮めれば16.5mくらいの丁度良い長さになりそうです。

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最終は、こんな感じです。まだ広いですが、全体の長さを考慮して、こんなモンです。

 

そして接着、パテ埋め、塗装。

 

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こうなりました。スーパーボコボコ塗装であります。スプレー塗装を盛大に失敗しました。

 

最終的に、

・車体と屋根は前述の阪急から

パンタグラフは新調(KATOのPS16)

・動力は鉄コレ16m級

・台車枠は鉄コレ動力付属のFS331(よく見たら地下鉄用だったが、まあいいや)

・床下機器は阪急

・スノープラウTOMIXのハイモ180から

・カプラーはマグネマティックを新調(手持ち品)

 

新たに購入した部品は動力とパンタのみです。財布にも優しく、満足です。

ハイライトはスノープラウですね、近江鉄道モハ226も手持ちのレールバスからスノープラウを供出しており、本家と同じ手法にゾクゾクしました。

 

車体色はウグイスですが、これは単に個人的な趣味です。幼少の頃からウグイス色の103系が好きでして。

 

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マグネマティックカプラー装備のため、本家よろしく機関車代用で貨車も牽けます。バラスト散布のホキが欲しいです。

 

16m級で単行運転ができるので、卓上での運転にぴったりです。

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ホームを置けば田舎っぷりが増します。

あくまで雰囲気だけの電車です。

 

これに味をシメまして、同じ規格の電車を複数作ろうと画策中です。鉄コレ動力が快調に動くのもポイント高いですね。

 

ではまた。

産業系キャブフォワードをつくる。

随分と間が空きました。

変わったことはありませんが、元気です。

 

変わったことといえば、HOナローを始めました。

(ナローに限らずですが、縮尺や軌間については激しい議論があるようですが、わたしはにわかなのでそのへん無視。)

 

ナローに手を出した直接の引き金はトミーテックの「猫屋線」です。ネットを見ていると各所で様々な作品がアップされていて、楽しい限りです。皆さま、凄いのだなと思うことしきりであります。

ともかく、猫屋線を買いました。

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L型ディーゼルと貨車2両セットです。写真の汽車はアルモデルの森林用Bタンクでして、これでガラクタをこんもり載せた猫屋線無蓋車を牽いて遊んでいました。

 

さて、前置きが長くなりました。

上のような遊びをしていましたら、「もう少しガラクタ運びに似合う汽車が欲しいよね」と思い始めるわけです。しかしヒネクレ者の私なんかは「なんかわからんが変わった汽車がいい」とも思うわけでして、「じゃあ作りましょう」となりました。

 

そして今回のテーマ、「産業系のキャブフォワード機関車」です。

 

はじめに、種車を用意します。

HOナロー蒸気機関車の改造種車には、トミックスのパーシーがちょうど良いという話をどこかで聞きましたので、そのようにします。

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パーシーです。

 

さすがにこの顔で走らすわけにもいきませんので(大井川鉄道じゃあるまいし)、エコーモデルの煙室扉を同時に買ってきました。その他、煙突とサンドドームも買っておきます。

 

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元のボイラー径では煙室扉がハマらなかったので、マジックのキャップを切り取ってボイラーにします(太さがちょうどよかった)。

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一通り付けてこのように。

ここまでは何ともないわけで、問題はキャブです。

どうしようかね、と思いながら模型店を物色している最中、これまたエコーモデルの「荷物電車用扉」なるものを見つけたので、2種類組み合わせてキャブの顔を作ることにしました。

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地方私鉄にありそうな、いわゆる「馬面電車」みたいな感じかと思います。素材は先に述べた荷物電車用扉の他、側面はBトレ岡山電軌、屋根はNゲージカトー103系(その名残でグロベンが付いています。)、ウラは紙です(形が酷くて見せられないよ)。

 

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色を塗りました。13号機と命名。

 

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キャブ下に適当にプラ材を重ねて高さを稼ぎ、KATOカプラーを付けました。

これで一応完成です。

 

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今日も我が家でガラクタ満載列車を牽いています。なかなか絵になると思いませんか。

ちなみにこのガラクタ、むかし釣り用の板オモリを折り重ねてウエイト替わりにしていたのが大量に出てきたものです。つまり結構メカタはあるわけで、これを平気でガンガン牽くあたり、我が家では重量級機関車との位置付けです。見た目とあわせて、してやったりです。

 

こんな感じのナロー生活ですが、現状、貨車3両に対して機関車は4両もおります。バランス最悪ですし、この先どうなることやら…笑。

DD51のこと。

稲沢と四日市に、DD51に会いに行ってきました。
ほんの数分、見るだけ、しかしたいへん濃密で尊い時間でした。
本題は、後ほど。



エネルギーを要する文章を書くには、準備運動が必要なのです。
準備運動として、道中の話。

いつも通りリトルカブを駆り、R1を東へ。
列車の時刻を調べずに出たもので、稲沢が先か四日市が先か、たいへん迷いました。
栗東のR8分岐を通過する瞬間まで迷い、稲沢を先に決定。
結果的にはこれが正解でした。

稲沢までのルートは、
R1→r13京守線→R1→R8→米原駅→R21→岐阜駅→R22→稲沢駅。

カブでは初めての関ケ原越えです。
稲沢を先にしたのは、関ケ原は滋賀側から越えておいた方が楽だ、というのもありました。

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寄り道をします。
こう見えて岐阜は本当に久しぶりで、それこそ市内に来るのは15年ぶりくらいじゃないかな。

岐阜を出たら稲沢へ向かうのですが、案外距離があるのですね。
岐阜〜名古屋はJR快速に乗ればすぐのように思ったので、これは電車がやたら速いだけなのだと。

様々な感慨がありながら、稲沢へ着くのでした。
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(いっぱいおる!)

実はEF64-1000形を見るのは初めてかもしれないのでした。
0番台ならばそれこそ中央本線で見たりしたのですが、案外初めてが多いものです。
経験の浅さを知りますね。

会いたい彼はいないようでした。



稲沢でロクヨンを堪能し、ロクロク貨物を見届け、それでは四日市へ。
稲沢から七宝や甚目寺をうろつきながら、蟹江からはR1です。

そして四日市
ここからが、本題。
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(あれは…)

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1805号機!

彼に会いたかったのです。
DD51形のラストナンバーであり、私が唯一城東貨物線で写真を撮ったカマ。
14年ぶりの再会です。
会いたかった。

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平成14年7月21日、蛇草信号場にて。
(元の写真は見れたもんじゃないので加工しました。)

城東貨物線を走るDD51形は「おらが町の機関車」でした。今考えれば。
当時は、本数は少なく、たまに見ればのろのろ走っている、という印象でした。
元々電車好きであった私を鉄道にのめり込ませたのは、他ならぬDD51形の牽く貨物列車だったのですが、それは後から考えればの話、当時は大した感慨もありませんでした。
たまにのろのろ走っている。それだけ。

城東貨物線を撮ったのは、上の写真1枚きりです。
滅多に列車が来ないのでは写真の練習になりようもなく、さらに感慨もないのでは、こんなものでしょうね。

さて、時は流れて、吹田からDD51形が消えました。
城東貨物線がおおさか東線になった後のことです。
電化でディーゼルがいなくなるということは、電気機関車が来るということです。
前にもこのブログで書いたことがありますが、私は電気機関車が好きです。地元で電気機関車が見られるのは、嬉しいことでした。
「あぁ、そういえば最近見やんな。」くらいの感覚で、彼らは城東貨物線に来なくなりました。

しかし、寂しいなあ、と今になって思うのです。電気機関車になっても変わらずのろのろ走っている城東貨物線を見れば、ましてや機関車が過ぎた後の延々続くコンテナを見れば、そのようすは昔のディーゼルが牽いた貨物列車とダブって見えるのです。

そういえば、さよならを言えていないじゃないか。

DD51形の一部は、愛知機関区へ行ったと知りました。
写真に撮ったラストナンバーも、愛知に行きました。
こうして、やっと機会を見つけて、稲沢及び四日市へ出向いた次第なのでした。

話は四日市へ戻ります。

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ラストナンバーが発車を待つ四日市駅へ、対向の快速みえ号がやって来ます。
立派なディーゼルです。彼が、今のDD51形と線路を共にする仲間のようです。

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ライトを上げて…。

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ずんずんとやって来ます…。
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ちゃんと言えた、さようなら。
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ああ…、
やっぱり行かないでくれ…!
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行ってしまいました。

城東貨物線ではのろのろかったるく見えたディーゼルは、ここでは(或いは今日に限っては)足早に去って行くように見えました。

私がこうして普段通りのDD51形を見るのは、これが最後かもしれません。
四日市で偶然たまたまラストナンバーに会わなければ、今後も足を運んだかもしれませんが、今回彼に会えたことで、私のDD51形に対する感情に一区切りついたように思うのです。

先般、1801号機だったか、DD51形の最終全検として大宮工場を出場しました。
つまり、DD51形はもうすぐなくなるよ、ということであり、明確な終わりが見えたのであります。
今回足を運ぶに至ったきっかけの一つでもあります。
いよいよ本当になくなるということになれば、その際は今回のように見にいくかもしれません。
ただ、平穏なうちは、遠くで頑張っていて欲しいと思います。



以上にて用事は終了し、帰路です。
ルートは、R1→r103→r54→R1→R25→R163。
走行距離は、370kmでした。